クレオが人材開発支援パッケージ「ZeeM 人材開発」発表-企業の人材戦略を支援


代表取締役社長の土屋淳一氏
ZeeM 人材開発の機能構成

 株式会社クレオは6月25日、法人向けトータルソリューション「ZeeMシリーズ」の新ラインアップとして、パッケージ型業務ソリューション「ZeeM 人材開発」を発表した。同日より販売を開始する。

 ZeeMシリーズは、中堅企業以上を対象とした「ZeeM 会計」「ZeeM 人事給与」を中核とした同社の法人向けトータルソリューション。同社代表取締役社長の土屋淳一氏は、「顧客のさまざまな課題を解決するソリューションとして、93年よりZeeMの前身であるCBMS会計・人事給与で基幹業務分野に参入した。以来、1790社に導入させていただいた」と、多くの企業でトータルソリューションとして採用されていると紹介。

 今回発表されたZeeM 人材開発は、目標管理・人事考課からキャリア開発までをカバーした人材戦略を支援するパッケージ型業務ソリューション。企業により異なる目標管理制度や評価制度に合わせて柔軟にカスタマイズできるほか、ほかの人事システムとのマスター連携にも対応。また、Webブラウザからアクセスできるので、専用クライアントソフトをインストールすることなく利用できるのも特長となっている。

 「市場環境や顧客のニーズが突然変化するのが現在。企業にとっては、新たな価値を創造しつづけることが重要。そのためにも、人材開発は企業にとってもっとも重要なこと。この分野を支援することを目的にZeeM 人材開発を投入する」(土屋氏)と述べた。

 提供される機能は、目標管理、業績評価、行動評価を行う「人材評価機能」、教育・研修管理、資格管理、スキル管理などを行う「人材育成機能」、自己申告用の「自己申告機能」。

 「企業は、経営層や人事部門、管理者層、社員、情報システム部門など各部門ごとに人材戦略の課題を抱えている。ZeeM 人材開発は、こうした企業内のさまざまな人材戦略への課題対応を目的に開発しており、利用していただくことでコミュニケーションの活性化にもつながるようになっている」(プロダクト事業部 事業部長の肥沼俊充氏)と紹介する。


ZeeM 人材開発の組織目標の画面。数値目標や行動目標を設定でき、それぞれの難易度や達成基準を細かく設定できる組織目標は個人の目標設定画面から簡単に呼び出し可能。これにより、組織目標を意識しながら個人目標を立てることができる

スキル管理機能。絞り込み検索を利用して、社員が持つ資格、業務経歴などを検索することができる自己申告機能。応用することで、社員のメンタルチェックやセキュリティチェックなどにも利用可能

 ZeeM 人材開発のライセンス価格は500万円から(従業員数2000名までの場合)。同社では、今年度20社、3年間で100社への販売を目標としている。

執行役員の林森太郎氏

 同社執行役員の林森太郎氏は、「これまでのZeeMはバックオフィス向けのシステムとして開発しており、利用される方もプロフェッショナルが多かった。今回のZeeM人材開発は社員すべてが利用するため、利用範囲の広がりを意識して開発した」と、一般社員でも利用しやすい形式になるよう工夫したと紹介。「人材開発において、システムが支援できるのは、情報を記録して共有すること。ZeeM人材開発では、これに加えてコミュニケーション機能を追加した。企業規模が大きくなればなるほど、この機能の価値は大きくなる」と、単なる情報記録ツールではなく、コミュニケーションツールとしての利用を目指すと述べた。



(福浦 一広)

2009/6/25 16:51