駅・列車・周辺情報を表示するタッチパネル端末、JR仙台駅で実証実験
JR仙台駅の「i-ステーション仙台」イメージ図 |
株式会社交通新聞社は6月25日、タッチパネル式大型ディスプレイに駅発時刻表や駅構内図などの情報を配信するデジタルサイネージ端末「駅情報ボード」を開発したと発表した。2009年下期の発売を目指すとともに、7月17日よりJR仙台駅で実証実験を開始する。
駅情報ボードは、46型タッチパネル式のデジタルサイネージ端末。Flashを用いたUIにより、直感的な操作で駅発時刻表や駅構内図といった情報をすばやく検索・閲覧できる。また端末に「おサイフケータイ」をかざすことで、駅発時刻表や駅周辺地図を提供するケータイサイトへアクセスすることも可能という。
表示される主なコンテンツは、「時刻表」「駅構内図」「路線図」「駅周辺地図」など。
時刻表では、列車名が一目で分かる「駅発時刻表」と目的地への到着時刻が分かる縦型の「列車時刻表」で、乗りたい列車を簡単に探せる。駅構内図では、トイレやエレベーターなどの構内設備を点滅表示させ、分かりやすく案内。路線図では、運賃や駅名の読み仮名を調べることができ、駅周辺地図では、ワンタッチで拡大・縮小できるほか、銀行やホテルなどの場所を施設名から調べることも可能という。
筐体制作はDNPが、コンテンツ表示システムの構築はビズライト・テクノロジーが担当。駅周辺地図データはゼンリンデータコムが提供する。
交通新聞社では、2009年下期より、駅業務支援ツールや広告媒体として、駅・空港・ショッピングモールなどの施設に向けてレンタル・販売する予定。それに先駆け、JR仙台駅にて実証実験を行う。同駅2階のコンコースに駅情報ボードと、DNPが提供する12台の大型ディスプレイが連動したデジタルサイネージ端末「トールビジョン」、パンフレットラック、サインボードを設置した情報スペース「i-ステーション仙台」を開設する。駅関連情報のほか、映像で紹介した商品や人気車両の詳細情報などをタッチパネル方式で閲覧できるようにし、また、関連パンフレットを用意しておくことで、映像に関心を抱いた利用者がさらに詳細情報を入手できるよう工夫されているとのこと。実証実験の期間は、7月17日から2010年6月末まで。
駅情報ボードの筐体イメージ | 画面表示サンプル(駅発時刻表) |
2009/6/26 16:51