Nokia、Appleら10社、携帯電話充電器の共通規格に合意


 携帯電話メーカー10社は6月29日(ベルギー時間)、共通の携帯電話充電器規格「ユニバーサルチャージャー」に関する覚書(MoU)を欧州委員会(EC)に提出した。共通規格を採用する携帯電話であれば、メーカーを問わず同じ充電器で充電できるようになる。

 MoUでは、携帯電話関連企業10社がMicro USBをベースとした携帯電話充電器の共通規格を採用することに合意。安全、電波干渉などの欧州連合の標準規格も満たすという。各社は最新の電話機で同規格を利用。ECでは、第1世代の共通充電器は2010年に登場すると見込んでいる。

 MoUに署名したのは、米Apple、韓国LG、米Motorola、NEC、フィンランドNokia、米Qualcomm、カナダResearch in Motion(RIM)、韓国Samsung、英Sony Ericsson、米Texas Instrumentsの10社。大手携帯電話メーカーがほぼそろったが、米Google「Android」や米Microsoft「Windows Mobile」を搭載した携帯電話を製造する台湾HTCなどは含まれていない。

 現在、携帯電話の充電器はメーカーごと、端末ごとに異なり、使い勝手、省資源化などの点から問題となっていた。MoUを受け取ったECは、充電器の共通化により、消費者の携帯電話利用がシンプルになること、充電器の数が減り環境に良い影響を与えることなどを挙げ、業界の取り組みを評価した。


(Infostand)

2009/6/30 09:22