2009年の企業IT投資は10.6%減、2010年から回復へ-米Forrester予想


 調査会社の米Forrester Researchは6月30日(米国時間)、2009年の世界IT投資の予想成長率が前年比10.6%減になると発表した。全分野でマイナス成長の見込みだが、米国では2009年第4四半期、欧州・アジアでは2010年前半から回復が始まるとの明るい見通しも示している。

 第1四半期の企業IT投資が大幅に縮小したことを受け、年当初の予想である前年比3%減を10.6%減に下方修正した。米国分についても、当初の3.1%減から5.1%減に下方修正している。分野別に見ると、コンピュータ機器は前年比13.5%減、通信機器は12.4%減、ソフトウェアは8.2%減、コンサルティング/アウトソースサービスは8.6%減の見込み。

 一方、米国では2009年第4四半期に、欧州・アジアでは2010年前半に回復が始まると予想。副社長兼主席アナリストのAndrew Bartels氏は「大幅な落ち込みはさらなる減少の予兆ではない」、「間もなく強いリバウンドが始まる」と述べている。

 同社が四半期ごとに企業と政府によるIT投資を予測する報告書「US And Global IT Market Outlook: Q2 2009」によるもの。



(Infostand)

2009/7/1 08:35