日本セーフネットとIOS、柔軟なリカバリに対応したHDD暗号化ソフト新版


 日本セーフネット株式会社とアイル・オープンソース株式会社(IOS)は7月1日、Windows環境向けのHDD暗号化ソフトの新版「ProtectDrive 9」「ProtectDrive for Servers 9」を発表した。1ライセンスあたりの価格はそれぞれ1万9000円(税別)、12万円(税別)で、いずれも別途年間保守が必要。販売は同日より開始する。

 ProtectDriveは、HDD上のデータをまること暗号化するソフトウェア。暗号化・復号化はバックグラウンドにおいて自動で行われるため、ユーザーに特別な負荷は発生しないという。また、Windows起動前に独自のログイン認証画面を表示し、適切な方法で認証された場合にのみ、暗号化されたHDDからWindowsを起動する仕組みを備えている。

 暗号化機能は、内蔵HDDのほか、USBフラッシュメモリ、USB接続の外付けHDDで利用可能。ラインアップには、Windows Vista/XPなどのクライアントOSに向けたProtectDrive 9と、Windows Server 2003/2000 Serverに対応したサーバー向けのProtectDrive for Servers 9を用意するが、サーバー向け製品ではハードウェアRAID構成のHDDに対応している。なお、暗号化はPC1台ごとにインストールして設定することも、Active Directoryを使った設定配信オプションで一括して設定することも可能という。

 新版では、Windows PEを使ったファイル・リカバリ機能を新たにサポートした。従来は、HDD単位で復号してからデータを抜き出す必要があったが、この機能によって、暗号化状態のHDDから、ファイル単位でのデータ抜き出が可能になっている。さらに、Windows起動前の認証において、指紋認証などの生体認証がサポートされた。


(石井 一志)

2009/7/1 15:28