米Red Hat、KVMをサポートした「Red Hat Enterprise Linux 5.4」ベータ発表
米Red Hatは7月2日(米国時間)、サーバー向けLinuxディストリビューションの最新版「Red Hat Enterprise Linux(RHEL) 5.4」ベータ版をリリースした。「KVM」ハイパーバイザーを正式サポートした。同社の顧客はRed Hat Network経由でダウンロードできる。
RHEL 5.4の最大の特徴は、ハイパーバイザーKVMのサポートが加わった点。Linuxはこれまで、仮想化では「Xen」をサポートしてきたが、最新の仮想化戦略の下、KVMをメインの仮想化技術とする計画を発表していた。Red Hatによると、引き続きXenベースの仮想化も完全にサポートするという。仮想化ではこのほか、ハードウェアサポートも強化した。
ストレージ/ファイルシステムで、イーサネット上のファイバチャネルインスタンスを管理するFibre Channel over Ethernet(FCoE)ツールが加わり、Clustered Samba(技術プレビュー)もサポートした。
最新版は、x86、x86/64、Itanium、IBM POWER、System zに対応する。正式版は今秋にリリースの予定。
2009/7/3 08:47