米Google、「Google Apps」をベータから正式版に


 米Googleは7月7日(米国時間)、「Google Apps」をベータから正式版に移行したと発表した。「Gmail」「Google Calendar」「Google Docs」「Google Talk」の各アプリケーションからベータを外し、成熟した製品とすることで、他社サービスからの乗り換えを促進する。

 Googleによると、“ベータ”は試験段階という意味でのベータではなかったが、大企業などがGoogle Appsを採用する際の障害になっていたという。正式版とすることで、成熟した製品とみてもらうというマーケティング戦略が背景にある。

 同時に、Premier Editionに管理者機能を追加した。管理者が電子メールをスクリーニングしたりユーザーに代わって送信する「email delegation」、規制順守のためポリシーを設定してメール削除の時期を決定できる「email retention」が加わる。

 また、ライブでデータ複製を行う機能やGoogleデータセンターのユーザーデータの取り扱い強化など信頼性を強化する機能も加える。

 Googleによると、Google Appsのビジネス向け提供開始から2年で顧客は175万社以上に達しているという。



(Infostand)

2009/7/8 08:52