F5とNECが協業強化、「WebSAM」で「BIG-IP」の一元管理を実現


 F5ネットワークスジャパン株式会社(以下、F5)と日本電気株式会社(以下、NEC)は7月8日、パートナープログラムにおいて協業を強化すると発表した。両社がお互いのパートナープログラムに加盟することで、NECの統合運用管理ソフトウェア「WebSAM」とF5の「BIG-IP」の連携強化を図る。

 NECのパートナープログラム「WebSAM WORKS」とF5のソリューションパートナープログラムに、相互に加盟する。WebSAM WORKSはISV/IHVの各製品をWebSAMと連携させることにより、ソリューションを拡大する制度。双方のプログラムを通じた協業強化で、NECのネットワーク管理製品「WebSAM NetvisorPro」による、F5の「BIG-IP Local Traffic Manager」の一元管理を実現。加えて「フロントパネル表示機能」「Trapメッセージの日本語表示」「コンフィグファイルの一元管理」といった分析支援機能を利用可能にする。

 フロントパネル表示機能では、BIG-IPの機種ごとにリアルなパネルウィンドウを表示し、ポートや電源の状態をリモートから監視可能にする。Trapメッセージの日本語表示では、BIG-IPから出力される英語のTrapメッセージを、WebSAMの運用管理画面で日本語化。コンフィグファイルの一元管理では、複数機器の設定ファイルを一括管理するWebSAMの機能に、BIG-IPの設定ファイルも対象として加え、BIG-IPの設定ファイルの定期バックアップ、履歴管理、差分表示を可能にする。

 7月15日発売の新版「WebSAM NetvisorPro V3.0」より、これら新機能が利用可能となる。今後、両社は双方のパートナープログラムを通じ、運用の現場に最適な機能の実装を目指して、より一層協業活動を強化していく。




(川島 弘之)

2009/7/8 17:12