日本オラクルと富士通、UNIXサーバーでのOracle DB移行検証を共同で実施
日本オラクル株式会社と富士通株式会社は7月9日、検証施設「Oracle GRID Center」を利用し、最新UNIXサーバーと最新データベースソフトへのアップグレード検証を共同で実施したと発表した。UNIXサーバーを「PRIMEPOWER」から「SPARC Enterprise」へ、データベースソフトを「Oracle9i Database」から「Oracle Database 11g」へそれぞれ移行。その際のアップグレードメリットの明確化と、アップグレード時に発生する課題に対しての解決策提供を目的として実施している。
この検証において、「PRIMEPOWER 250」と「Solaris 9 OS」、Oracle9i Databaseを用いた旧システムと、「SPARC Enterprise M3000」と「Solaris 10 OS」、Oracle Database 11gを用いる新システムを比べた場合、オンライントランザクション処理性能で約3.5倍、バッチ処理性能でも約2.0倍の性能向上効果を確認。アップグレードのメリットが明確化できたという。
また、旧システムから新システムへのアップグレード時には、互換性の問題、SQLに対する実効性能劣化など、さまざまなリスクが想定される。これを解決するために、今回は、検証作業を自動化するOracle Database 11gからの新機能「Oracle Real Application Testing」を利用。SQL実行テスト、パフォーマンステストを効率的に実施し、アップグレードに伴うリスクを軽減可能なことを確認したとしている。
なお富士通では、Oracle Databaseの旧システムから新システムへのアップグレード支援サービスも提供する。このサービスでは、専門スタッフが顧客企業のシステムに応じた最適な移行を実現ための支援を行うとのことで、システム移行時のリスク軽減や、「移行方式選定」「手順の明確化」「リハーサル」「短時間かつ安全・確実な移行の実施」などを提供する。
2009/7/9 11:56