News2u、ソーシャルメディアやモバイル対応を強化したリリース配信サービス


代表取締役社長の神原弥奈子氏

 株式会社ニューズ・ツー・ユー(以下、News2u)は7月9日、ニュースリリースの配信支援サービス「News2uリリース」およびニュースリリースのポータルサイト「News2u.net」のバージョンアップを7月21日に実施すると発表した。ソーシャルメディアやモバイル対応などが強化される。

 News2uリリースは、インターネットを利用したPR支援サービス。ニュースリリースの作成・管理が行えるCMS機能を持つほか、ニュースリリースの配信、効果測定などの機能をASPで提供。ベンチャーから大手企業まで、累計1100社以上が利用している。一方のNews2u.netは、ニュースリリースのアーカイブポータル。企業のニュースリリースのほか、企業概要などの確認が行える。

 同社代表取締役社長の神原弥奈子氏は、「インターネット以前はマスメディアを通じての情報流通という方法しかなかったが、インターネットによりメールやブログなど企業が直接ユーザーに届けられるなど、複数の情報流通ルートができている。また、ユーザー自身が情報発信しはじめており、年々その能力も高まっている。また、企業自身もニュースリリースだけでなく、ブログを併用するなど多面的に展開し始めている」と、インターネットの普及により、情報発信そのものが多様化していると説明。

 今回のバージョンアップでは、「多様化する情報配信・収集手段への対応」「即時性の高い情報発信」「読まれるリリースを生むPDCAサイクル支援」など、企業が求めるさまざまな情報発信に対応しているのがポイントとなっている。


新しいインターフェイスを採用したNews2u.net「News2u.net mobile」により、モバイルユーザーにも対応TwitterやTumblrなどソーシャルメディア対応も強化

 News2u.netでは、情報量の増加に対応した新しいインターフェイスに変更。公開された時間などで絞り込みをしたり、業種・情報・地域といったカテゴリーの拡大、ニュースリリースの最新画像の表示などの工夫がなされている。また、昨年からベータ提供していたモバイル向けのサイト「News2u.net mobile」を正式リリース。PC版と同等の機能を携帯電話からも利用できる。ソーシャルメディア対応強化としては、昨年から行っているTwitterへのニュースリリース配信に加えて、Tumblrへの配信を開始する。

 News2uリリースでは、同社営業時間に限られていたニュースリリース公開を24時間365日に拡大。イベント開催や時差のあるリリースなどの配信が可能になった。また、アクセス解析機能も強化。月別のニュースリリース本数や問い合わせ数の推移などの提供に対応した。

取締役 技術開発・情報システム担当の野間恒毅氏

 同社取締役 技術開発・情報システム担当の野間恒毅氏は、「企業がインターネットでの情報公開を重視する傾向が非常に強くなっている。またユーザーの傾向を見ると、PCからの利用だけでなくケータイからの利用が非常に伸びており、そのうちニュース閲覧用途での利用がトップになるなど、新たな傾向が生まれている。また、オバマ大統領が大統領選挙で活用したように、ソーシャルメディアの利用も高まっている。実際、ニュース系の公式Twitterも続々増えている。今回のバージョンアップにより、こうした新たなインターネット利用に対応した」と、インターネット利用の進化にあわせたバージョンアップである点を強調した。



(福浦 一広)

2009/7/9 16:41