日本オラクルと富士通BSC、BI導入企業向けのアセスメントサービス


 日本オラクル株式会社と株式会社富士通ビー・エス・シー(以下、富士通BSC)は7月10日、BI(ビジネスインテリジェンス)システムの導入を検討する企業向けに、アセスメントサービス「情報活用アセスメントサービス on ORACLE」を共同で提供すると発表した。料金は原則として無料で、情報活用のコンセプトやプロトタイプの構築を両社が支援する。

 情報活用アセスメントサービス on ORACLEは、日本オラクルのBIシステム導入を検討する企業に向けて、情報活用のコンセプトやプロトタイプの構築を支援するサービス。日本オラクルの「ビジネス・インテリジェンス・エクスプレスサービス」の分析フレームワークをもとに、富士通BSCのノウハウを融合して共同開発した。

 具体的には、「情報活用コンセプト構築支援サービス」において、管理指標の設定基準や影響範囲を明確にする「5W1H1T」、各種の管理指標を大局的に整理する「指標ツリー」などをベースにした独自フレームワークに基づき、顧客との対話を通じて、仮説検証シナリオを導き出す。

 また、本格的な導入を決定する前に、顧客企業のビジネス戦略に有効なプロトタイプシステムの構築、提案を可視化する「情報活用プロトタイプ構築支援サービス」を提供。このほか、BIを用いた情報活用に向け、データ分析手法やKPIの考え方などについて、セミナー形式で情報提供する「情報活用勉強会」も行うとのこと。これらのサービス料金は基本的に無償だが、情報活用プロトタイプ構築支援サービスは内容によって有償になる場合もあるとしている。

 なお、実際にシステムを構築する際のSIサービスは、富士通BSCが日本オラクルの業種・業務ノウハウや各種テンプレートを活用し、別途提供するとのことである。


(石井 一志)

2009/7/10 12:22