イーツ、VMwareを利用したプライベートクラウドサービス


 株式会社イーツは7月9日、VMware製品を利用したプライベートクラウドサービス「イーツプライベートクラウドサービス」を提供開始した。

 イーツプライベートクラウドサービスは、仮想化技術を活用することで、高い可用性と拡張性を備えたITインフラを構築・運用するためのサービス。VMware製品により仮想化されたITインフラからなる「仮想化スタートパック」と、データセンターラック、インターネットアクセス回線、Firewall/LoadBalancer設定管理サービス、運用監視サービス「仮想化運用パック」までを含んだオールインワンパッケージとして提供する。

 このうち仮想化スタートパックは、VMware ESXを動作させるサーバー2台と、管理ツール「vCenter」を動作させるサーバー、データベースサーバー、ストレージ、ネットワークスイッチ、SANスイッチとソフトウェアライセンスなどから構成されており、月額レンタル課金で提供する。実際に仮想マシンを動作させるサーバーは、合計16コア、32GBのメモリを搭載し、Webサーバーであれば10~20台程度の動作が可能という。

 また仮想化運用パックでは、仮想化サーバーの運用に必要な基本監視、リソース監視、トラフィック監視、障害対応をラック(20IPアドレスまで)単位で一括し、24時間365日の体制で提供する。

 価格は、標準構成時で初期費用187万5000円(税別)から、月額費用が95万円(税別、3年契約時)から。

 なおイーツでは、既存システムから仮想化システムへの移行を検討する企業向けには、このサービスをベースに、導入前のキャパシティプランニング、仮想改稿作業を加えた「仮想化統合サービス」も提供するとしている。


(石井 一志)

2009/7/10 18:16