日本IBM、ネットワークからの情報漏えいを防止するDLPソリューション


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)は7月13日、情報漏えい防止ソリューション「IBM Data Security Services for Enterprise Content Protection - Network Data Loss Protection」(以下、IBM Network Data Loss Protection)を発表した。価格は342万円から。

 IBM Network Data Loss Protectionは、企業が社内に持つ機密情報や個人情報などが、ネットワーク経由で社外へ漏えいするのを防ぐソリューションで、米Fidelis Security Systemsの製品を採用。通信を分析するとともに、必要に応じて遮断を行うセンサーアプライアンスと、それを管理したりデータを分析したりする統合管理用の管理コンソールアプライアンスを用意し、組み合わせて提供する。

 検知可能な情報は、個人情報、クレジットカード情報、社外秘情報、知的財産などさまざまな種類にわたっており、大量のデータがやり取りされる高速ネットワークにおいても、すべての通信ポートを監視可能。送受信されるデータやファイルを監視し、リアルタイムに添付ファイルや圧縮ファイルを含めたデータの監視と通信の遮断を行える。

 また、暗号化されていない社外あてのメールを隔離するなど、メールの利用規定を決めておくことも可能で、隔離されたメールは企業のメールシステムに転送して保管され、発信者の上司やシステム管理者にその旨が通知される。このほか、ファイル交換ソフトの利用制限や通信監視機能も備えた。


(石井 一志)

2009/7/13 15:23