レッドハットと日本IBM、Solarisからの移行を包括的に支援するサービス
レッドハット株式会社と日本アイ・ビー・エム株式会社(以下、日本IBM)は7月15日、SolarisからLinuxへの移行を支援するプログラム「Red Hat Advanced Migration Program powered by IBM」(以下、RAMP-I)を発表した。またこのプログラムの提供に伴い、営業やコンサルティング、サービスの提供を両社共同で行うプロジェクトチーム「RHEL移行支援オフィス」を発足させるという。
RAMP-Iは、Solaris環境からRed Hat Enterprise Linux搭載の日本IBM製サーバーへの移行を支援するプログラム。移行効果の無償アセスメントから、システム構築のためのコンサルティング、検証や構築に関するサービス、移行後のシステム管理者教育までを包括的に支援する。また移行後のサーバーは、x86サーバーやブレードサーバーのみならず、メインフレーム、UNIXサーバーなど日本IBMが持つ包括的なサーバーポートフォリオから選択可能で、システム要件に応じて柔軟に構成できるようにした。
また、仮想化技術を用いたサーバー統合をあわせて行うことにより、システム運用・管理に関する負荷の軽減も実現するとのこと。両社によれば、24CPU(48コア)のSolaris環境サーバー2台から、3CPU(6コア)の「IBM Power Systems 570」2台に移行すると、保守費用が5年間で約1/6にまで削減できるとしている。
具体的な役割としては、レッドハットが、Red Hat Enterprise Linuxによるシステム構築を支援するためのコンサルティングサービスを、最大30%割引。また、Red Hat Enterprise Linux搭載IBMサーバーの運用管理者の拡大を図るため、研修を標準価格の半額で提供し、年間500名の認定エンジニア育成を支援するとした。
一方の日本IBMは、ハードウェアの提供のみならず、顧客企業のアプリケーションにおける移行効果の無償アセスメントや、移行作業の無償見積もりを実施。さらに、グローバルのIBMで蓄積された手法・ツールを活用した、移行・検証・構築の各サービスを提供する。加えて、サーバーなど自社ハードウェア製品を対象に、支払い開始を6カ月据え置くリース、初年度の支払いを支払総額の10%にする「ステップ・ペイメント・リース」など、金融サービスによる支援も行うとのこと。
2009/7/15 12:01