dit、マイクロソフト製品を利用した小規模向けSSL-VPNアプライアンスなど


 株式会社ディアイティ(以下、dit)は7月16日、SSL-VPNアプライアンス「WSAシリーズ」のラインアップに、小規模向けの「WSA 3000 SMB」と、大規模向けの「WSA 8000」を追加すると発表した。価格はそれぞれ78万円(税別)から、638万円(同)から。8月1日より販売を開始する。

 WSAシリーズは、マイクロソフトのゲートウェイセキュリティソフト「Intelligent Application Gateway(IAG) 2007」をベースに、シンガポールのCelestix Networksがアプライアンス化した製品。WebベースのGUIを採用しており、容易な設定が可能なほか、ハード、ソフトのサポートを一元化することにより、運用管理における負荷とコストの削減を実現している。

 今回はWSAシリーズにおいて、小規模ユーザーが利用可能なWSA 3000 SMBと、1万人以上の環境でも利用可能なWSA 8000を発売する。前者は、最大同時接続数を30までとする代わりに価格を抑えた製品で、30CALが添付されている。また、Active Directoryのセキュリティポリシーを適用でき、Active Directoryのユーザー名でログを収集できるので、セキュリティ面の機能も充実しているという。後者のWSA 8000は、最大1万5000ユーザー、4000同時接続までの大規模環境に対応可能な最上位製品。標準では10CALが添付される。

 なお両製品とも、Phoneやスマートフォンを利用した2要素認証を実現する「HOTPin」により、セキュリティをさらに強化することも可能だ。

 ditでは、一般企業、官公庁、自治体、教育機関、研究機関、ネットワークサービス事業者などを対象に販売を進める計画で、初年度の販売目標は、WSA 3000 SMBが120台、WSA 8000が10台となっている。


(石井 一志)

2009/7/16 16:13