米HP、Sun Solaris顧客向け乗り換えプログラムを発表


 米Hewlett-Packard(HP)は7月16日(米国時間)、ライバル米Sun Microsystemsの顧客向けの乗り換えプログラム「Sun Complete Care Program」を発表した。「割高なSunからコスト効果の高いHPへの移行を促進する」としている。

 Sunのサーバー製品を保有する企業を対象に、自社のItaniumサーバー製品「HP Integrity」への移行を促す。OSはLinux、HP-UX、Microsoft Windowsから選択でき、Solarisのライフサイクルサポートも受けられる。移行に必要な評価、設計、マイグレーション、教育、ハードウェアとソフトウェアの買取、廃棄などの専用サービスやサポート、財務支援を含み、乗り換えをトータルに支援するとしている。

 HPによると、SunのSPARCベースのサーバーは、HP Integrityと比べて最大で80%高価で、アプリケーションでもOracleデータベースの場合、コアあたりのコストが最大50%割高という。HPに乗り換えるメリットとして、TCO削減のほか、信頼性や管理性も改善できるとしている。この6カ月で、100社以上のSun顧客がHPに乗り換えたという。

 4月に米OracleがSunの買収を発表してから、Sunのハードウェア事業の将来に注目が集まっている。Oracleは継続する意思を表明しているが、懸念する声もある。なお、Sunは同日の臨時株主総会でOracelの買収案が株主に了承されたと発表した。



(Infostand)

2009/7/17 08:52