米HP、高速ファイルシステムのIBRIXを買収へ


 米Hewlett-Packard(HP)は7月17日(米国時間)、高性能ファイルシステムを開発・提供する米IBRIXを買収することで合意したと発表した。買収金額など条件は非公開。クラウドコンピューティングでのストレージ性能を改善するという。

 IBRIXはエンタープライズ級ファイルシステムのベンダー。主力製品は「IBRIX Fusion」で、データ保護、高可用性機能、データ管理などの特徴を持ち、スケールアウト、クラウドコンピューティング、高性能コンピュータ実装で利用してストレージの性能を改善できるという。コスト効果に優れ、大量のユーザー生成データを容易に保存できるとしている。

 両社は3年前から提携関係にあり、IBRIXの技術はSANの「HP StorageWorks」、サーバーの「HP ProLiant」「HP BladeSystem」、イーサネットスイッチの「HP ProCurve」などで利用されている。HPはIBRIXを買収することで、クラウド向けインフラを強化する。

 買収は規制当局の承認などをへて、1カ月以内の完了を見込む。買収後、IBRIXはHPのStorageWorks部門に統合される予定。



(Infostand)

2009/7/21 08:50