アカマイ、サポートなどを体系化-独自資格試験も実施


米Akamai Technologiesヴァイスプレジデント グローバルサービス&サポートのサンジェイ・シン氏(右)とアカマイ代表取締役社長の小俣修一氏(左)

 アカマイ株式会社は7月23日、「Support Package」「Consulting Package」「Training Package」の3つのサービスをパッケージ化して国内で提供すると発表した。

 同社はこれまで、顧客のリクエストに応じて個別のサポートサービスを提供していた。米Akamai Technologiesヴァイスプレジデント グローバルサービス&サポートのサンジェイ・シン氏は、「われわれは顧客第一を心がけて取り組んでおり、顧客に対して弊社のサービスを10段階で評価していただくなど、満足度を測定している。今回発表したパッケージは、そうした顧客の声を反映したもの」と、顧客のニーズに応える形で各種サービスをパッケージ化したと説明する。

 Support Packageは、同社サービス利用企業に対して提供するサポートサービスをレベルに応じてパッケージ化したもの。24時間365日サポートといった基本的なサポートを提供する「Standard」、同一サポートチームによるサポートや優先順位を高めたサポートなど、より高度なサポートを提供する「Priority」、エンハンストSLAやプロアクティブなモニタリングサービスといったハイレベルの顧客向けサポート「Premium」の3つが用意されている。「サポートに関しては、顧客のニーズに応じて臨機応変に対応してきたが、今回体系化することで明確化した。利用者にとっては、ROIが明確になるなど、コスト面でのメリットもある」(米Akamai Technologiesシニアディレクター インターナショナル・サービスのチャールズ・ダブリン氏)と、パッケージ化の利点を説明する。Support Packageは同日より提供される。

 Consulting Packageは、専門的な各種分野をパッケージ化して導入支援するもの。IT系企業などに向けた「Download」、Webパフォーマンス向上向けの「Performance Assessment」、Webサイト全体を対象とした「Architecture Assessment」、データセンターを含めた最適化を行う「Origin Offload Optimization」が用意されている。国内での提供は2010年より。

 Training Packageは、同社サービス利用企業自身でインプリメンテーションなどが行えるようにする教育用パッケージ。AKAMAI UNIVERSITYとして集合研修や資格試験などが提供される。国内での提供は2009年第4四半期(10~12月)になる予定。なお、資格試験などは日本語で提供される。

 同社代表取締役社長の小俣修一氏は、「意外に知られていないが、アカマイはGlobal 500企業の5社に1社が利用していたり、大手自動車メーカーの10社のうち9社が利用するなど多くの企業で利用していただいている。こうした企業に対して、今回発表したサービスによりサポートを強化することで、各社を支援していきたい。また、コンサルティングなども体系化したので、より導入しやすくもなっているので、新規ユーザーの獲得も期待している」と述べた。



(福浦 一広)

2009/7/23 12:00