NTTデータ、ITコスト削減の可能性を追求するコンサルティングサービス


 株式会社NTTデータは7月24日、「ITコスト削減コンサルティング」を同日より提供開始すると発表した。企業がIT投資を戦略的に見直し、投資対効果を高めるのを支援する。

 NTTデータグループでは、システムの活用によって最大限の効果を引き出す「システム活用サポート」を提供しているが、今回提供するサービスをその第一ステップとして位置付け、ITコスト削減の面から、資産効果を最大限に発揮するための支援を行うという。

 具体的にはまず、クイックレビューとして、顧客企業のIT資産とコストに関する課題の発見を、2~4週間程度で実施。その次に、サーバー統合や運用プロセスの見直しなど、具体的な削減プランを策定する。このプランでは、効果の即効性と中長期的影響の両面のバランスを考慮した上で、それを実現するためのソリューションの構築・運用を実施。さらに、適正なコストを維持する仕組みの定着化までをサポートする。加えて、システムの活用力を向上させるための仕組み作りを支援する目的で、「ITマネジメントコンサルティング」や「ITアドバイザーサービス」なども提供するとのこと。

 これらのステップでは、中立的な視点からベンダーフリーでコスト削減の可能性を追求。ソフトウェアからファシリティに至るまでの、フルラインアップでのソリューション提供が可能で、顧客企業の目的に合わせたカスタマイズも行える。

 なおNTTデータでは、NTTデータグループがさまざまな領域のソリューション展開で培ったノウハウをもとにして、コスト削減施策の導入から定着までを、全面的にサポートするとのこと。事例として、システム構成を大幅に見直し、サーバーの統合によるリース費の削減、ソフトウェアライセンス体系を考慮した契約の見直し、ストレージ利用の平準化などによって、約20%のコスト削減を達成した例を紹介している。


(石井 一志)

2009/7/24 17:19