NEC、統合ログ管理アプライアンスを強化-システム管理者統制など


 日本電気株式会社は7月28日、統合ログ管理アプライアンス「RSA enVision powered by Express5800」において、システム管理者の統制を強化するソリューションの発売と、新たなパートナー制度を活用した情報漏えい対策の強化の2つを行うと発表した。

 RSA enVision powered by Express5800は、各所に散らばったログを一カ所に集中管理することで、ログ管理の効率化と監査レポート作成コストの削減を実現するアプライアンス製品。搭載しているRSA enVisionは、ログの収集対象となるデバイス側にエージェントを導入しなくて良い点や95%という高圧縮率などが特長となっている。

 今回発表されたシステム管理者の統制を強化するソリューションは、株式会社シキューブの特権ユーザーアクセス制御ソフトウェア「SecuveTOS」と同社の統合ID管理ソフトウェア「WebSAM SECUREMASTER」のログを、RSA enVision powered by Express5800で収集・分析することで、システム管理者によるデータの持ち出しや不正アクセスを監視するもの。価格は、特権ユーザーアクセス制御と統合ログ管理で1280万円(税別)から、特権ユーザーアクセス制御・統合ログ管理・統合ID管理で1460万円(税別)から。出荷開始は8月31日。

 また、RSA enVision powered by Express5800との連携に関する開発検証やマーケティング・販売を行うパートナー制度「UDSパートナープログラム」を新設し、株式会社インサイトテクノロジーと株式会社網屋と締結。パートナー制度を利用し、インサイトテクノロジーのデータベース監査ツール「PISO」と、網屋のサーバーアクセスログ監査ツール「ALogコンバータ」の両製品とRSA enVision powered by Express5800を連携したことを発表した。これにより、データベースやファイルサーバーに格納されている重要情報へのアクセスの効率的な監視・監査が可能になるとしている。

 同社は関連ビジネスを含め、今後3年間で200億円の売り上げを目指すとしている。



(福浦 一広)

2009/7/28 15:27