ノベル、特権ユーザー管理とログ統合管理を実現するセキュリティソフト2製品

　ノベル株式会社は7月29日、特権ユーザーを管理するセキュリティソフト「Novell Privileged User Manager 2.2」と、同社製品を対象とした統合ログ管理ソフト「Novell Identity Audit 1.0」を発表した。いずれも同日より販売が開始される。

　Novell Privileged User Manager 2.2は、すべてのコマンドが使用できてしまう、特権ユーザーを管理するためのソフトウェア。UNIX/Linux系サーバーOSの運用管理者が、特権ユーザーID（root）でログインして作業する際の管理を、きめ細かく行える。具体的には、rootのパスワードを特権ユーザー全員に知らせることなく、管理者ごとに特権アクセスを委任する機能を備えており、必要以上の権限の割り当てをせずに運用できるという。また、特権ユーザーの作業履歴を細かく追跡できる「イベントログ追跡」機能、ハイリスクな作業を記録し、その情報を誰が監査したのかを追跡可能な監査機能も提供する。初年度の市場推定価格は、11万2560円（税別）/インスタンス。

　一方、Novell Identity Auditは、ノベル製セキュリティ製品群「Novell Identity and Solutions」のイベントログを一括管理する製品。ディレクトリサービス「Novell eDirectory」、ID管理ソフト「Novell Identity Manager」、アクセス管理ソフト「Novell Access Manager」などを対象に、IDの登録・変更、連携、アクセス履歴といったイベントログの検索を行える。

　検索機能では、特定のイベントを任意に検索したり、詳細を確認したりできるほか、重要度の高いイベントを指定の管理者にメールする、といった動作を定義する機能も備えた。さらに、レポート機能では、テンプレートを提供するだけでなく、オープンソースのレポート作成ツール「JasperForge iReport」を利用したカスタマイズにも対応する。初年度の市場推定価格は、2256円（税別）/ユーザー。

　ノベルでは両製品あわせて、3年間で5億円の売り上げを見込む。