カナダのベンチャー、遠隔オフィス向けクラウド/仮想化技術を発表


 カナダのVM6 Softwareは7月28日(現地時間)、社内クラウドと仮想化技術を利用して、遠隔にあるオフィスにリソースを配信・管理するソリューションの最新版「VM6 Virtual Machine ex Server 2.0」を発表した。中央で管理することでシステム運行を簡素化できるほか、ハードウェア利用率を最大化し、可用性も改善できるとしている。

 VM6 Virtual Machine exは、米Microsoftの「Hyper-V」を活用して社内クラウドを構築し、プロビジョン/統合/管理/保護を行うソリューション。物理的に複数の場所に支店や支社を持つ組織向けに設計されており、追加ハードウェアを購入したりSAN(Storage Area Network)を構築することなく、遠隔地にある支社にリソースを配信できるという。

 最新版では、セキュリティを強化した。モニタリングとアラートを管理コンソールに統合し、事前設定したテンプレートを利用するか独自にいき値を設定してエラーを把握できるという。クラウドにあるオブジェクトに対し、ユーザーのアクセスレベルを設定することも可能となった。

 インストールウィザードの改善によって設定時間を短縮。2ノードクラスタ上のインストールは15分以内で完了する。仮想SANの再構築の性能も改善し、全体のパフォーマンスに影響を与えることなく5分で行えるという。



(Infostand)

2009/7/31 08:54