Windows 7でXP用アプリを動作させる「Windows XP Mode」RC版公開


 米Microsoftは8月4日(米国時間)、次期OS「Windows 7」上でWindows XP用のアプリケーションを動作させるための仮想環境「Windows XP Mode」のリリース候補版(RC版)を公開した。Windows 7のRC版およびRTM版の、Professional、Ultimate、Enterpriseの各エディションで動作する。

 Windows XP Modeは、Windows 7上でVirtual PCを利用した仮想のWindows XPマシンを動作させ、その上でWindows XP用アプリケーションを動作させる仕組み。企業などで、古いアプリケーションがWindows 7で動作しない場合のために、アプリケーションを更新するまでの代替手段として用意されている。

 RC版では、USBデバイスのWindows XP Modeへの割り当てを、Windows 7のタスクバーから行える機能を追加。また、Windows 7のスタートメニュー内のWindows XP Modeを右クリックすることで、Windows XP Mode内の「最近使ったファイル」を直接指定できるようになった。このほか、Windows 7とWindows XP Modeで共有するドライブのカスタマイズ機能や、新しいユーザーチュートリアルなどを追加した。

 Microsoftでは、Windows XPやWindows Vistaで動作するほとんどのアプリケーションはWindows 7でも動作するため、多くの場合ではWindows XP Modeは必要としないが、互換性のための最後の手段としてWindows XP Modeを提供するとしている。




(三柳 英樹)

2009/8/5 13:27