ネットマークス、携帯電話をトークンとして利用する認証ASPサービス


 株式会社ネットマークスは8月5日、認証機能をASPで提供する「SecurePlanet SecurID認証代行サービス」において、株式会社NTTデータ製の「RSA SecurID携帯電話版ソフトウェアトークン」を採用し、新たにサービス提供を開始すると発表した。

 SecurID認証代行サービスは、ワンタイムパスワード方式を用いた認証機能をASP形式で提供するサービス。従来はワンタイムパスワード認証用として、キーホルダー型などのハードウェアトークンを提供していたが、今回より、NTTデータのRSA SecurID携帯電話版ソフトウェアトークンが利用できるようになる。このトークンは、携帯電話にダウンロードして用いるソフトウェアで、IDとパスワードを入力することでセットアップが完了し、すぐに利用可能。NTTドコモ、au、ソフトバンクモバイルをあわせて400以上の機種に対応するほか、今後発売される新機種についても動作検証を行い、順次対応していく予定という。

 ネットマークスによれば、このソフトウェアトークンを用いる場合、専用ハードウェアトークンの持ち運びが不要になるほか、利用者への配布、紛失時の対応といった管理作業を簡略化できることから、利用者の利便性向上、管理者の運用負荷軽減の両面で効果があるとのこと。また、ハードウェアトークンとの併用にも対応している。

 価格は、初期費用が3万円から、月額費用が1万円から。最小10ユーザーから提供する。なお同社では、初年度に20社への導入、2000万円の販売を見込んでいる。


(石井 一志)

2009/8/5 16:52