日立GST、最大容量2TBのサーバー向け3.5型HDD


Ultrastar A7K2000

 日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は8月11日、最大2TBの容量を備えたサーバー向け3.5型SATA HDD「Ultrastar A7K2000」を発表した。回転数は7200rpmで、MTBF(平均故障時間)は120万時間。記憶容量あたりの消費電力やコストが重要な要素となる、データウェアハウス(DWH)、バックアップシステム、クラウドコンピューティングなどを運営する大規模データセンターでの利用に最適という。

 Ultrastar A7K2000は、サーバー向け3.5型SATA(3Gbps) HDDで、従来製品と比べて、最大容量を倍の2TBにアップさせている。またサーバー向けに信頼性を確保しているだけでなく、回転振動による性能低下を防ぐ技術「Rotational Vibration Safeguard」も搭載した。性能面では、従来製品と比べてサステインデータ転送で約155%の高速化を実現。エネルギー消費効率も約120%改善されているほか、通常の動作モードに加えて、約36%消費電力を低減可能な低回転モード、1W以下の低消費電力動作を行えるスタンバイ/スリープ動作モードも搭載している。

 さらに、ユーザーデータを暗号化して記録する「Bulk Data Encryption」をオプションで提供しており、高いセキュリティレベルを実現するとのこと。


(石井 一志)

2009/8/11 15:28