米Microsoftと米Yahoo!、米Googleに対抗するための課題はロイヤリティ


 調査会社の米comScoreは8月14日(米国時間)、米Microsoftと米Yahoo!の提携を受け、その効果と課題をまとめた報告書を発表した。6月度の米国検索市場のデータを基に、MicrosoftとYahoo!をあわせた数値とGoogleの数値を比較した。

 同期間のコア検索分野のシェアは、Googleが65%、Microsoft(8.4%)とYahoo!(19.6%)は計28%。利用者浸透率はGoogleが84%、MicrosoftとYahoo!が計73.3%だった。利用者あたりの月間平均検索回数は、Googleが54.5回、MicrosoftとYahoo!が計26.9回で、Google利用者の方が利用頻度が高い。

 ロイヤリティでは、Google利用者がGoogleで全部の検索を行う率は68.9%、MicrosoftとYahoo!利用者がMicrosoftとYahoo!で全検索を行う率は32.6%と、Google利用者のロイヤリティが高いことがわかった。

 これらから、comScoreは、MicrosoftとYahoo!の組み合わせは、現時点ではGoogleに大きく後れをとるものの、Googleに対抗する手ごわいライバルになる可能性はあるとしている。

 両社が抱える課題は、ロイヤリティ、検索エクスペリエンス、広告などで、ロイヤリティでGoogleに対抗するには、Google利用者の無意識の習慣を破らせる必要があるとしている。また、差別化を図り、検索エクスペリエンスを改善すること、検索を他社のサービスやアプリケーションに統合することなどを挙げている。



(Infostand)

2009/8/17 09:03