ソフォス、リムーバブルメディア暗号化機能などを強化したデータ暗号化ソフト新版
ソフォス株式会社は8月18日、データ暗号化ソフトウェアの新版「Sophos SafeGuard Enterprise 5.40」を発表した。
Sophos SafeGuard Enterpriseは、デスクトップ/ノートPCやリムーバブルメディアなどのデバイス、メディア上のデータを自動で暗号化するソフトウェア。ユーザーの必要に応じて、機能を容易に追加・削除できるモジュール型の構造を採用している。もともとは、英Sophosが買収した独Utimaco Safewareの製品であり、同社の買収完了に伴って、正式にソフォスのポートフォリオに加わっている。
新版ではまず、リムーバブルメディア暗号化の操作性を向上させた。具体的には、パスフレーズによるシングルサインオンが可能になったことで、一度認証を受けたユーザーは、リムーバブルメディア内にあるすべての暗号化ファイルへのアクセスを、継続して行えるという。また、リムーバブルメディアからの読み取り/書き取りの際に、ファイルの種類によってブロックを行える機能を搭載した。
さらに、SQL Server 2008を正式にサポートしたほか、ネットワーク上で共有するファイルを暗号化するための「Sophos SafeGuard LAN Crypt」との相互運用に対応。加えて、1つのサーバー内に複数の環境を共存させるマルチテナント環境でも集中管理を可能にする機能、パスワードを紛失した際に、あらかじめ定義しておいた質問に回答して再設定を可能にする機能も搭載し、管理者の負荷軽減に貢献するとしている。
価格はボリュームや導入する機能によって変化するが、例えば、100~199台の環境で全機能を導入する場合は1万8720円(税別)/台。
2009/8/18 11:25