マイクロソフト、ITエンジニア向けの「Windows 7」技術支援施策


 マイクロソフト株式会社は8月25日、Windows 7日本語版の発売に向けて、ソフト開発者やITエンジニアへ技術支援施策を展開すると発表した。Windows 7の技術情報・対応製品・対応ソリューションなど、開発に役立つ情報を早期に提供する。

 具体的な施策としては、1)ベクターとの協業によるソフト開発者に対する開発支援、2)Windows 7対応アプリケーションにおける開発者コンテスト「Code7」の実施、3)問題解決に役立つサービスの拡充を行う。

 1)では、ベクターの運営する「Windows 7アプリケーション動作報告リスト」などを通じ、共同で技術支援施策を展開。まず、ベクターに登録された開発者(登録作者)向けのWebサイト内で、10月上旬より、MSDN関連の情報を発信するほか、マイクロソフトの技術情報検索サービス「人力検索」の出張窓口をベクターのWebサイト上に設置。チャットサービスにおける最適な技術情報へのアクセス支援を期間・回数限定で提供する。

 さらにベクターに登録されているWindows 7対応ソフトを表彰する「Windows 7アプリケーションアワード」を共催。登録作者からのノミネートを9月上旬より開始し、週間・月間表彰を経て、2010年1月に大賞を発表する。また、登録作者を対象にWindows 7の新機能や互換性などを照会する「Windows 7テクニカルセミナー」を9月14日より実施し、より多くのソフトでWindows 7対応を促進するという。

 これらとは別に、2)では、Windows 7対応ソフトを開発している世界中の開発者向けにアプリケーションコンテスト「Code7」を実施。開発者の参加を募集し、優れたソフトを開発した参加者にはさまざまな商品を提供するほか、米国で11月に開催予定のProfessional Developer Conferenceでの発表も行う。

 3)では、技術的な問題を解決する施策として、オンラインフォーラムのサービスを拡充。Windows 7の一般向け発売に合わせて、一般ユーザー向けフォーラム「Microsoft Answers」におけるWindows 7フォーラム、自動修復ツール「Microsoft Fix it」におけるWindows 7対応コンテンツの提供を開始する。

 マイクロソフトでは、これらの取り組みを通じて、ITエンジニアに最新情報をいち早く提供するとともに、開発・導入・運用などのさまざまな場面で役立つ、多岐にわたる支援活動を継続的に展開していく。


(川島 弘之)

2009/8/25 18:21