米Amazon、VPN接続による仮想プライベートクラウド構築サービス


 米Amazonの子会社Amazon Web Services(AWS)は8月26日(米国時間)、AWSのクラウドサービスをユーザーのシステムとVPN経由で結ぶサービス「Amazon Virtual Private Cloud(VPC)」(ベータ版)を発表した。既存の企業ITインフラをAWSにシームレスに接続して、仮想プライベートクラウドを構築できるという。

 「Amazon Elastic Compute Cloud(EC2)」などを仮想プライベートクラウドとして利用するためのサービス。接続にはIPsec/VPN接続を利用。企業は、EC2の仮想マシンにプライベートIPアドレスを設定し、インターネットトラフィックをルーティングすることで、自社のシステムの一部のように管理。自前のセキュリティサービス、ファイアウォール、侵入検出などの管理機能をAWSリソースに拡大できるという。

 料金は、VPN接続料が1時間あたり0.05ドル。データ伝送料は、アップロードは1GBあたり0.1ドル、ダウンロード(月間)は最初の10TBまで1GBあたり0.17ドルなど。データ量に応じて異なる。

 Amazon VPCは当初、EC2のみを対象とするが、将来は他のAWSサービスとも統合可能にするという。なおベータ期間中は、AWSアカウント1件あたり1VPC、VPCあたりサブネットは20までなどの制限がある。



(Infostand)

2009/8/27 09:00