米Microsoft、高可用性を強化した「Hyper-V Server 2008 R2」を公開


 米Microsoftは8月28日(米国時間)、ハイパーバイザーベースのサーバー仮想化ソリューションの新版「Microsoft Hyper-V Server 2008 R2」を公開した。中小規模企業などを対象とするスタンドアロン製品で、仮想マシンのライブ移動機能などを追加した。同社Webサイトから無償でダウンロードできる。

 最新版の最大の特徴である「Live Migration」と「High Availability」は、ともにダウンタイムへの解決策を提供する。Live Migrationはメモリやストレージの追加、BIOSアップデートなど計画的なダウンタイム時に仮想マシンを他のサーバーに移行し、物理サーバーをシャットダウンできる。High Availabilityは、予測できないダウンタイムに備える機能で、誤って電源を切ってしまった場合などでも、他のノードで自動的に再スタートするという。

 Live MigrationとHigh Availabilityは、「Windows Server 2008 R2 Server」の管理機能、同社の仮想化管理ソフトウェア「System Center Virtual Machine Manager 2008 R2」から利用できる。Microsoftは無償ツール「Failover Cluster Manager/Hyper-V Manager for Windows 7」も提供する。

 Hyper-V Server 2008 R2では、このほかストレージ管理を簡素化し、単一のLUNで複数の仮想マシンを動かす「Cluster Shared Volumes」も加わった。



(Infostand)

2009/8/31 09:08