リコー、文書の電子化を支援する「Ridoc GlobalScan」


 株式会社リコーは9月2日、スキャンデータやFAX受信したイメージデータを文書管理システムなどに配信するソフト「Ridoc GlobalScan」を発表した。米国を中心に提供してきた「GlobalScan」の後継として開発され、グローバルに販売される製品の日本語対応版。デジタル複合機「imagio MPシリーズ」と連携して利用する。価格は15万円(税別)からで、9月7日に発売する。

 Ridoc GlobalScanは、imagio MPシリーズで電子化した文書をデータ適切に管理するためソフト。スキャンしたデータやFAX受信したデータの天地識別、テキスト付きPDFやパスワード付きPDFの作成を行える。また、データの配信フローを自由に作成したり、デジタル複合機の操作画面のカスタマイズしたりする機能を備え、ユーザーは直感的な操作でスキャン、配信を行えるという。さらに、SharePoint Server 2007や、リコーの文書システム「Ridoc Document Server」など、WebDAV対応のシステムとデータ連携を行え、配信されたデータをシステム上でそのまま活用できるとのこと。

 運用形態としては、1台ないしは複数のサーバーで運用する「スタンダードモード」に加えて、デジタル複合機にインストールし、サーバーレスで簡易的に運用する「ライトモード」の2種類を用意。部門単位、全社レベルのいずれの導入にも対応できる柔軟性を持つ。

 接続するデジタル複合機の台数に応じてライセンスを追加できる、柔軟なライセンス体系を採用しており、価格は1サーバー、1デバイスの場合で15万円(税別)から。リコーでは、年間6000本の販売を想定している。


(石井 一志)

2009/9/2 15:03