デルとマイクロソフト、エンタープライズ分野でのソリューション提供を強化
デル株式会社とマイクロソフト株式会社は9月7日、エンタープライズ分野のソリューション提供で協業を強化すると発表した。「データセンターの仮想化インフラ」「ユニファイドコミュニケーション」「デスクトップ最適化」「データベース管理」の4分野に注力し、両社の製品を組み合わせたソリューション開発を進めるという。
「データセンターの仮想化インフラ」では、デルのシステム運用管理ツール「Dell OpenManage」が持つハードウェア管理機能を、マイクロソフトの運用管理ソフト「System Center」へ統合。データセンターの仮想化に最適なインフラを構築し、仮想化技術を用いた運用基盤の最適化、標準化を実現するという。またデルは、データセンター仮想化コンサルティングサービスを提供し、ワークショップから、アセスメント、設計、導入までの各段階を支援するとのこと。この分野では、製造業、金融、サービス業などの大企業を対象とする。
次の「ユニファイドコミュニケーション」では、Office Communications Server 2007 R2とExchange Server 2010/2007を、ユーザーのメッセージング環境にあわせて一括設計・構築し、ユニファイドコミュニケーションを実現する。
3つ目の「デスクトップ環境の最適化」ではWindows 7を中心に据え、Windows 7移行に関する社内環境アセスメント、Windows 7対応評価結果を報告するサービスなどをデルが提供。多様なワークスタイルに対応する“理想のデスクトップ環境”に関するワークショップなどとあわせて、クライアント環境の最適化と仮想化を支援するとしている。
最後の「データベース管理」では、ERPやECサイトなどのデータベース環境において、UNIXからWindowsへのプラットフォーム移行を促進するための取り組みを実施する。また、SQL Server 2008とデルのサーバーを組み合わせた大企業向けBIプラットフォーム「SQL Server Fast Track Data Warehouse」の提供、中小向けBIソリューションのメニュー化なども行う。
なお、ソリューション導入に必要なマイクロソフト製品のソフトウェアライセンスは、同社認定ラージアカウントリセラーでもあるデルがボリュームライセンスで提供するとのことである。
2009/9/7 11:54