富士通など、タグ間距離2mmで一括読み取り可能な「書類管理用ラベルタグ」


 富士通株式会社と富士通フロンテック株式会社は9月10日、書類管理業務を効率化する「書類管理用ラベルタグ」を発表した。9月30日より販売を開始する。

 書類管理用ラベルタグは、UHF帯RFIDタグを利用することで書類管理業務を効率化するもの。従来のRFIDタグは、近距離に重ね合わせた状態では通信できないという課題があったが、今回発表された書類管理用ラベルタグでは、重なりに強いアンテナパターン、ICチップを選定することで、タグ間距離2mmで重ねた状態でも一括読み取り可能なのが特長。

 RFIDタグの読み取りには、ハンディターミナル製品を用意。タグ間距離2mmで重なっていても、100枚を約4秒で一括読み取ることができる。タグ単体で約2.5mの読み取りエリアをカバー。段ボールや搬送カバンに入った状態でも一括読み取りができるため、メール便などでセキュリティを確保したまま運用できるとしている。

 価格は個別見積もり。両社は今後3年間で500万枚の出荷を予定している。



(福浦 一広)

2009/9/10 15:00