日本HP、NAS製品を拡充-16台までのクラスタ構成に対応したNASヘッドなど


 日本ヒューレット・パッカード株式会社(日本HP)は9月17日、NAS製品のラインアップを拡充すると発表した。エンタープライズ向け2製品、エントリー向け2製品を同日より販売開始する。出荷は各製品とも10月上旬に開始する予定。

 今回発表されたのは、エンタープライズ向けが「HP StorageWorks X5500 Network Storage Gateway」(以下、HP StorageWorks X5500)と「HP StorageWorks 4400 Scalable NAS File Services」、エントリー向けが「HP StorageWorks X3410/3420/3820 Network Storage System」と「HP StorageWorks X1800 Network Storage System」。

 このうちHP StorageWorks X5500は、ディスクアレイをネットワークに接続するためのNASヘッドで、ハードウェア筐体には、Xeon 5500番台を搭載した最新世代のサーバー「HP ProLiant G6」を採用した。また、必要なデータアクセス性能に応じて、2ノードから16ノードまでの拡張に対応しており、ディスクアレイと組み合わせ、単一のファイルシステムとして運用可能。フェイルオーバー機能によって、ノード障害時にはほかのノードへ高速に処理を引き継ぎ、サービスを継続できる。価格は514万5000円から。

 HP StorageWorks 4400 Scalable NAS File Servicesは、2ノードのHP StorageWorks X5500と、ミッドレンジディスクアレイ「HP StorageWorks EVA4400」を組み合わせたパッケージ。NASヘッド、ディスクアレイとも機器構成と環境設定は完了しているほか、オプションのEVAシリーズ向けHDDと組み合わせることにより、柔軟な容量の拡張を可能にしている。価格は1869万円から。

 HP StorageWorks X3410/3420/3820 Network Storage Systemは、NASヘッド「HP StorageWorks X3400/3800 Gateway」に「HP StorageWorks MSA 2300シリーズ」を組み合わせたパッケージ製品。用途に合わせ、手軽に高可用性ファイルサービスを導入できる製品として位置付けられている。価格は126万円から。

 HP StorageWorks X1800 Network Storage Systemは、中小規模向けファイルサーバーや統合ストレージシステムに適した製品で、シンプルな操作の管理ツールを搭載する。従来製品では最小構成が2.4TBだったが、今回は292GBのモデルを投入し、より小さな環境で利用できるようにした。価格は73万5000円から。




(石井 一志)

2009/9/17 11:50