「ノートン 2010」が発売、3000万人で脅威を評価する「Quorum」実装

軽さも追求、しょこたん出演の初CMも

 株式会社シマンテックは9月17日、「ノートン 2010」を発売した。これに伴い、都内で報道向けのイベントを開催。製品の新機能や、イメージキャラクタの“しょこたん”こと中川翔子さんを起用してのプロモーションの概要などを紹介した。なお、今回のキャッチコピーは「Noストレス、Noウイルス、Norton」だ。

 「Noストレス」が示す通り、新版では、2009年版で追求された“軽さ”がさらに追求されており、第三者テスト機関「PassMark Software」の調査にて、「アイドル時のメモリ使用量は11MB以下」や「スキャン速度はHDDで61秒、SSDで31秒」といった、他社製品を超える軽快さが実証済みという。「セキュリティ製品は決してPCを遅くさせるようなものであってはならない」(米Symantec コンシューマ製品 シニアバイスプレジデントのローワン・トロロープ氏)と考える同社では、この軽快さにスポットを当てて、製品をプロモーションしていく方針。

米Symantec コンシューマ製品 シニアバイスプレジデントのローワン・トロロープ氏メモリ使用量(アイドル時)スキャンスピード(SSD)

 新機能としては、3年以上をかけて開発された新しいリアルタイムレピュテーション技術「Quorum」(コード名)を実装。ワールドワイドで3000万人を超えるユーザーを抱える「ノートンコミュニティウォッチ」でフィードバックされた情報を基に怪しいアプリケーションを検出する。

 具体的には、アプリケーション情報に加えて、その作成日時、ダウンロード元、デジタル署名、普及度など数十に及ぶ特徴を記録。その特徴を分析することで、リスクの評価を決定する。インターネット上を流通する間に特徴が変化した場合も、評価情報を自動で更新。これにより例えば、ファイルが作成されたばかりで情報があまり存在しない場合でも、リスクを判定するのに効果的という。

トップ画面タスク画面月単位レポート画面

 この技術を基に、「ダウンロードインサイト」「システムインサイト」「ファイルインサイト」「スレットインサイト」といった新機能を搭載。

 ダウンロードインサイトは、アプリケーションをインストール・実行する前に、その安全性を分析・報告する。ポップアップが表示され、「そのファイルを利用するユーザー数」「そのファイルが作成されてから経過した時間」といった情報を提示。「それらに基づいて例えば、ファイル作成から間もなく、ごく少数のユーザーしか使用していないファイルは、もう少し一般化してから実行した方がいいのでは、といった提案を行う」(シマンテック コンシューマ事業部門 リージョナルプロダクトマーケティング シニアマネージャの風間彩氏)。

ダウンロードインサイト画面ダウンロード・インストールが危険なファイルに対して警告を表示
システムインサイト画面

 システムインサイトでは、PCが最高の速度で稼働するのを支援する。新たに設計された画面に、CPUやメモリの使用率を示すグラフのほか、アプリケーションのダウンロード・インストール件数、脅威の検出数、クイックスキャンの実施回数などが、日ごとに表示される。「例えば、PCの速度が遅くなった場合、直近のシステム情報を確認することで、ピンポイントで原因を特定することができる」(風間氏)。また、Windowsのデフラグを行う最適化ボタンを用意することで、「インストールしても遅くならないセキュリティソフトどころか、インストールすることで高速化するセキュリティソフト」を実現しているとのこと。

 このほか、第2世代のビヘイビア技術「SONAR 2」を搭載。怪しい挙動から脅威を検出するもので、クラウド上のレピュテーション、ファイアウォール、IPS、PC上の場所や作成者などのファイル属性といったデータを活用し、どのタイミングで脅威として検出するかを判断するという。また、企業向けに使用されているスパムブロックエンジンを搭載。これまでのエンジンと比べて20%の性能アップを実現した。

 こうした次世代技術でより安全な環境を実現するという思いを、キャッチコピーの「Noウイルス」で表現している。

 発売日は9月17日。シマンテックストアおよび全国の店頭で販売を開始する。ダウンロード版の価格は、「ノートンインターネットセキュリティ(NIS) 2010」が6480円、「ノートンアンチウイルス 2010」が4980円。パッケージ版の想定価格も同額となる見込み。いすれもPC3台までインストールでき、製品には1年間の保護更新サービスが含まれる。

 加えてNIS 2010では、標準パッケージと同じ想定価格で2人で分け合って使える「NIS 2010 2コニコパック」も提供。PC1台用のメディア・ライセンスを2本パックにしたもので、「買ったその場で、家族以外にも友人と分けられるのがメリット」(風間氏)という。店頭のみでの販売となる。

 さらに「NIS 2010 ネットブックエディション」(ダウンロード版のみ)を9月17日、「NIS 2010 USBメモリ版」を10月2日に発売する。これらはともに、ノートPCで利用可能な最速・最軽量のオンライン脅威保護機能を提供し、安全でないWebサイトについての警告、公共Wi-Fiホットスポットへの接続保護、Webからの危険なソフトのダウンロード防止を実施する。

イメージキャラクターの中川翔子さん

 なおシマンテックではノートン 2010のイメージキャラクターとして引き続き、タレントの中川翔子さんを起用。ノートンでは初の試みとなるテレビCMを9月17日より展開する。CMでは、一般的なネットユーザーへの疑問として「PCが重くなるセキュリティソフトで我慢できますか?」と質問を投げかける。これに対して、実際にノートンユーザーである中川さんがはっきりと「NO!」と宣言する。

 PCの重さをイメージして動きの遅いカメが登場する「カメ編」や、中川さんが膨張して自由に動けなくなる「バルーン編」、同様に毛糸で縛られて自由が利かない「毛糸編」が放映される予定。発表会に登壇しCM撮影の感想を述べた中川さんは、監督の思惑通り名演技をしたカメへのねぎらいの言葉のほか、「バルーン編では、大きな風船に腰を曲げた状態で入っていくのですが、入る際に足の指を強打。本当に痛かったのですが、衣装から出ることもできずそのまま撮影を続けました。また、毛糸編では体中を何重にも毛糸でぐるぐる巻きにして、転びそうになったり、本当に苦しかった。そういった“ガチ”の表情が出ていると思います。また、大好きなカメとの競演で興奮している様子も見られますので、ぜひぜひ全バージョンを見てください」とコメントした。



(川島 弘之)

2009/9/17 18:20