サイバートラストとDITがS/MIMEを推進、新ソリューションを開発へ


 サイバートラスト株式会社とデジタル・インフォメーション・テクノロジー株式会社(DIT)は9月28日、メール暗号化分野での包括的な協業に合意した。S/MIMEによるメール暗号化製品・サービスの共同開発、共同マーケティング、相互販売を行っていく。

 S/MIMEはメールを保護するためのグローバルスタンダードな技術。企業内で利用されるメールソフトの80%以上が対応しており、相互運用性についても優れた技術として、そのインフラはすでに整っているという。にもかかわらず、暗号化・復号のための電子証明書・秘密鍵管理の煩雑さといった課題を背景に、あまり普及していないのが現状である。

 今回の協業で両社は、「証明書発行と暗号化処理を行うソフトが異なる会社から提供されている点」を課題の本質ととらえ、「電子証明書の発行管理サービス」と「メール暗号化ソフト」を完全に統合した、新ソリューションの共同開発に着手する。

 この新ソリューションにより、S/MIMEの技術を用いながら、電子証明書および秘密鍵の発行や更新などを自動化し、電子証明書・秘密鍵管理の煩雑さを解消するという。同時に、低コストで導入・利用が可能な柔軟なライセンス体系も採り入れる予定。

 両社は、今後数カ月以内に新ソリューションをリリースするとともに、マーケティングや販売についても協力し、業種業界を問わず、幅広い普及をめざすとしている。


(川島 弘之)

2009/9/28 13:26