ISC-Jとコベルコシステム、中堅・中小向けSAPビジネスで連携強化


 日本アイ・ビー・エム株式会社(日本IBM)、日本アイ・ビー・エム・サービス株式会社(以下、ISC-J)、コベルコシステム株式会社の日本IBMグループ3社は9月29日、ISC-Jとコベルコシステムの協業体制を強化すると発表した。SAPパッケージを活用した、中堅・中小企業向けシステム構築の支援強化が目的。これにより、日本IBMグループの間で相互の強みを生かして企業競争力を高め、コンサルティングからシステム開発、保守、運用まで一貫した高品質で柔軟性の高いサービスを提供するという。

 具体的には、ISC-Jとコベルコシステムが従来提供してきたSAP導入テンプレートと導入ノウハウを共有し、より柔軟に顧客のニーズに対応しつつ、SAPの短期導入を目指すという。例えば、製造業の会計・基幹業務でテンプレートを活用すると、最短7カ月での導入を実現できるとのことで、両社ではこれまで培ってきた経験と開発実績、業務アプリケーション領域でのスキルを生かして、特に中堅・中小企業向けのSAPビジネスを積極的に展開する。

 また、これまでコベルコシステムおよびISC-Jで提供してきた保守・拡張サービス「On Demand AMS」の充実も図る。On Demand AMSは、ニーズにあわせてサービスのメニューを柔軟に選べ、システム構築/運用/保守といったシステムのライフサイクル全般で顧客を支援できる特徴を持つため、低価格を重視する顧客から、豊富なサポートを希望する顧客まで、それぞれのニーズにあった最適なサービスを提供できるとしている。

 なお両社では今回の協業強化に伴い、「AMSサポート・センター」として、それぞれのAMS拠点の連携をより強化する意向で、両社合計で300名を超えるSAPの専門集団が、標準化されたツールと手法を用い、高品質で柔軟性の高いサービスを提供するとのこと。


(石井 一志)

2009/9/29 12:08