サイベース、大量のストリーミングデータをリアルタイム分析する「Sybase CEP」


 サイベース株式会社は10月1日、金融市場向けのリアルタイムデータ分析ソフトウェア「Sybase CEP」を発表した。12月初旬より販売開始する。

 Sybase CEPは、データストリームをリアルタイムに分析・処理するための製品。複合イベント処理(CEP)処理によって、大量のストリーミングデータをデータベースに登録せず、リアルタイムに分析することができる。製品には、コアとなる「CEPエンジン」と、周辺の環境と統合するためのアダプタ、独自アダプタやクライアント開発のためのSDK、CEPアプリケーション用の開発環境「CEPスタジオ」が含まれており、これらを利用することで、ロイターやブルームバーグなど、市況データ(相場情報)プロバイダから送られてくるミリ秒単位のストリーミングデータを止めることなくとらえ、リアルタイムに分析可能になるという。

 また、リアルタイムデータと履歴データを保管・分析する「Sybase RAP - The Trading Edition」を組み合わせた利用も可能。証券トレーダー、金融アナリスト、リスクマネージャといった金融サービス提供者は、リアルタイムデータから過去数年分の取引データまで、さまざまな時間単位での分析を要件に応じて行い、金融市場の多様なサービスニーズに対応できるようになるとのこと。

 価格は、546万円(税別)/コアから。

【10/13 訂正】
 初出時、価格を1096万9000円(税別)/デュアルコアからとしておりましたが、サイベース側が価格を訂正いたしましたので、記事中の記載も変更いたしました。


(石井 一志)

2009/10/1 15:30