米Cisco、ビデオ会議技術のTANDBERGを30億ドルで買収


 米Cisco Systemsは10月1日(米国時間)、ノルウェーのビデオ会議システム大手TANDBERGを買収することで合意したと発表した。買収総額は約30億ドル。開拓中のコラボレーションポートフォリオの拡充を狙う。

 TANDBERGは、エンドポイントとネットワークインフラ製品で、デスクトップからハイエンドソリューションまでをカバー。多地点接続装置やマルチベンダーの相互接続性技術などを特徴とする。

 Ciscoは、この分野で高品質なビデオ会議システム「TelePresence」などの製品を持っており、コラボレーションポートフォリオを拡充する。買収後は、TANDBERGの技術をCiscoのコラボレーションアーキテクチャに統合し、相互接続性や使い勝手を改善するという。TANDBERGのCEO、Fredrik Halvorsen氏は新設事業部のTelePresence技術グループのトップに就任し、Ciscoの新技術グループ副社長のMarthin De Beer氏の配下となる。

 買収価格はTANDBERGの株式1株あたり153.5ノルウェークローネ(約2362円)で、前日終値に11%のプレミアムをつけた額。Ciscoは現金による公開株式買付を開始し、取引は規制当局などの承認をへて、2010年前半に完了の見込み。



(Infostand)

2009/10/2 08:44