米VMwareが最新データセンターをオープン、仮想化などで年間500万ドルのコストを削減


 米VMwareは10月6日(米国時間)、最新の環境技術と自社仮想化技術による省電力を実現した新データセンターを米ワシントン州ウェナチーに開設したと発表した。電力コストで年間400万ドル、省スペースによる敷地コストで年間100万ドルの計年間500万ドルのコスト削減を見込む。

 面積は約6万1000平方フィート(約5667平方メートル)。100%水力発電の利用で、電気コストを50%削減。また外気を利用した冷却で、空調設備の利用を50~75%抑える。さらに冷たい空気と暖かい空気を分離する手法を導入し、サーバーが発する熱によって温められた空気をオフィスエリアの暖房として利用する。

 仮想化技術では、自社技術「VMware vSphere 4」をベースとした仮想化プラットフォームを実装。アプリケーションサービスレベルを制御し、必要な性能と効率化を実現するという。

 これらによって、業界平均2~2.4とされているPUE(Power Usage Effectiveness:データセンター全体の消費電力に占めるサーバーなどIT機器の消費電力)を1.2~1.5に下げることを目指す。

 VMwareによると、最新のデータセンターはUS Green Building Council(米国グリーンビルディング協会)の「LEED Platinum」認定の承認待ちという。



(Infostand)

2009/10/7 08:45