米Verizon Businessと米McAfee、クラウドを軸に戦略的提携


 米Verizon Businessと米McAfeeは10月8日(米国時間)、世界中の企業と政府機関に統合セキュリティソリューションを提供するために、グローバルな戦略的提携を行うと発表した。

 この提携を通じて、Verizon Businessは、McAfeeの企業向けセキュリティソリューションの全ラインアップの提供を開始する。これにより、McAfeeは、自社の販売チャネルを世界規模で大幅に拡大する。また、主に大規模な小売店や銀行へPCIコンプライアンスサービスを提供してきたVerizon Businessだが、2009年秋より、小規模の商店を対象にしたMcAfeeのPCIコンプライアンスサービスも提供し、サービスの対象範囲を拡大する。

 一方、McAfeeは、世界各地でセキュリティソリューションの設計・導入・統合をサポートしている、Verizon Businessの1200名のセキュリティ・プロフェッショナル・ネットワークが利用可能になる。加えて、Verizon Businessのデータセンターアウトソーシングサービスの提供を受けることで、24時間365日のホスティング管理を実現。より良いクラウド型ソリューションの提供を目指す。

 これに伴い、両社では、次世代クラウド型マネージドセキュリティソリューションの開発も行う。これは、Verizon Businessの「マネージドセキュリティサービス基盤」「グローバルIPインフラ」「セキュリティオペレーションセンター」「世界各国のデータセンター」と、世界中から集められた脅威情報を基にしたMcAfeeの「セキュリティテクノロジ」を組み合わせたもの。

 Verizon Businessの管理の下、クラウドベースでファイアウォール、IPS、マルウェア対策、コンテンツ制御、SSL、VPNなどのサービスを用意。Verizon Businessの既存クラウド型セキュリティソリューションのポートフォリオを拡充する新サービスとして、北米・南米・欧州・アジア太平洋地域へ提供していく予定としている。




(川島 弘之)

2009/10/9 14:19