米Appleの取締役兼任のLavinson氏、米Google取締役を退任
米Googleは10月12日(米国時間)、Arthur Levinson氏が取締役を退任すると発表した。同日付で有効となる。Levinson氏は米Appleの取締役も兼任しており、GoogleとAppleの緊張関係を示唆するものといえそうだ。
Levinson氏は米バイオ企業のGenentechの元CEOで、2004年4月にGoogleの取締役に就任。2000年からはAppleの取締役を務めている。
Googleは、Levinson氏の退任の理由には触れていない。両社はこれまで競争関係になかったが、「iPhone」と「Android」のモバイル分野、「Mac OS」と「Google Chrome」のOS分野で競合が見込まれるなど、従来から変化している。
両社の関係については、連邦取引委員会(FTC)が独占禁止法違反調査に乗り出したほか、GoogleのiPhoneアプリケーション「Google Voice」の「AppStore」での遮断を巡って、連邦通信委員会(FCC)が調査を開始している。また今年8月には、Googleの会長兼CEO、Eric Schmidt氏がAppleの取締役を退任している。
2009/10/13 09:00