日立GST、15000rpmのサーバー向け2.5型HDDなど-6Gbps SASに対応


Ultrastar C15K147(左)とUltrastar 15K600(右)

 日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)は10月13日、サーバー向けHDD「Ultrastarシリーズ」のラインアップに、15000rpmの高速型2製品を追加すると発表した。2.5型スモールフォームファクタ(SFF)で、SASに対応した「Ultrastar C15K147」と、3.5型のSAS/FC両対応モデル「Ultrastar 15K600」の2製品。いずれも、すでに出荷が開始されている。

 新製品のうちUltrastar C15K147は、2.5型SFFの小型HDDで、標準的なサーバー向け3.5型HDDと比べて、搭載スペースを約70%低減したほか、消費電力も半減している。また性能についても、従来の10000rpm製品と比べて、約11%の性能向上と、約23%の平均シーク時間短縮を実現した。データバッファは64MBで、73/147GBの両モデルがラインアップされる。インターフェイスは6Gbps SASに対応する。

 一方のUltrastar 15K600は、3.5型のハイエンド製品で、300/450/600GBの3モデルを用意し、従来製品と比べて最大容量を約33%増加させている。また、性能も従来製品と比べて約23%向上。インターフェイスは6Gbps SASと4Gbps FCをサポートし、64MBのデータバッファを搭載する。

 両製品とも、MTBF(平均故障間隔)は160万時間。回転振動によるパフォーマンスの低下を防ぐ機能、5つのモードを選択できる電力管理機能など、これまで日立GSTが培ってきたサーバー向けのHDD技術や、「Enterprise A Security Subsystem」仕様に準拠したデータ暗号化機能も搭載している。


(石井 一志)

2009/10/13 16:05