複数人でマインドマップを利用できるSaaSサービス「Mindjet Catalyst」

ビデオチャットやデスクトップ共有機能なども用意

Mindjet Catalystの特長

 マインドジェット株式会社は、10月7日に発表したSaaS形式のビジュアルコラボレーションサービス「Mindjet Catalyst」に関する説明会を開催した。

 Mindjet Catalystは、同社のマインドマッピングソフト「MindManager」が持つビジュアルマッピング機能などをWebブラウザベースで提供するSaaS型のコラボレーションサービス。これまでのMindManagerはクライアントPCにインストールしないと利用できなかったが、Mindjet CatalystはWebブラウザがあれば、どこからでもビジュアルコラボレーション環境を利用できるのが特長。また、複数人で同じマインドマップにアクセスして、アイデアや情報を整理できるのも特長。そのほか、最大15名まで参加可能なWeb会議機能をオプションで用意している。

 米Mindjet副社長、アジア地域&日本担当のジョン・ウォン氏は、「コラボレーションツールはいくつかあるが、ドキュメントベースであるため、相互理解には不十分。また、メールでやりとりすることも多いが、情報が個人に蓄積されてしまい、情報の断片化が起きてしまっている」と、従来型のコラボレーションツールの問題点を指摘。「Mindjet Catalystは、視覚的な表現を利用することで、人間主体の“真”のコラボレーションを実現できるサービス」と紹介する。

 基本となるマインドマッピング機能には、初心者でも利用しやすいよう、目的に応じたテンプレートを用意。このテンプレートを利用することで、手軽にコラボレーションが行えるようになっている。作成したマインドマップや関連文書は、Mindjet Catalystにあるワークスペースに保存可能。ワークスペースは、ユーザーあたり500MB用意されており、グループ単位でまとめて利用することができる。

 作成したマインドマップは、PDFファイルに変換することも可能。Flash埋め込み型のPDFなので、Mindjet Catalyst上と同じように動的な表現を利用することができる。また、MindManagerと組み合わせることで、Office連携機能を使うことも可能。

 オプションのWeb会議機能は、デスクトップやアプリケーションの共有機能のほか、ビデオチャットやVoIP、ファイル転送機能などが用意されている。なお、このWeb会議機能はWindowsにのみ対応している。


テンプレート機能を利用して、手軽にマインドマッピングできるWeb会議機能により、ビデオチャットやVoIP、デスクトップの共有といった機能が利用可能PDFファイルに変換して、Mindjet Catalystユーザー以外とも情報をやりとりできる

 対応Webブラウザは、Internet Explorer 6.0以上、Firefox 3.0以上、Safari 4.0以上。このほか、Flash Player 9以上が必要。

 Mindjet Catalystの価格は、1ユーザーあたり3万8850円/年。月間請求の場合、1ユーザーあたり3885円/月。オプションのWeb会議機能の価格は、1ユーザーあたり3万8850円/年。月間請求の場合、1ユーザーあたり3885円/月。





(福浦 一広)

2009/10/14 13:22