2009年3Q世界PC出荷台数はマイナス予想から一転増加-米Gartner
米Gartnerは10月14日(米国時間)、世界の2009年第3四半期のPC総出荷台数(モバイル、x86サーバーを含む)が前年同期比0.5%増の8086万台だったと発表した。事前予想の同5.6%減から増加に転じた。前期比では18%の大幅増で、ダイナミックな回復を見せた。
コンシューマー市場の低価格モバイルPCが出荷台数をけん引したが、業界にとっては並行して進む価格低下が大きな問題となっている。PCメーカーが競争の激しい市場で生き残っていくには、台数の市場シェアだけでなく、売上とマージンのパフォーマンスがカギになるとしている。
ベンダー別の台数シェアは、アジア・太平洋、欧州・アフリカで好調だったHewlett-Packardが19.9%(前年同期は18.4%)で引き続きトップ。2位以下は、Acerが15.4%(同12.5%)、Dellが12.8%(同13.8%)、Lenovoが8.5%(同7.4%)、東芝5.0%(同4.5%)など。AcerがDellを逆転して2位に浮上したほか、Lenovoと東芝が伸長した。
Windows 7は、PC市場では大きな成長要因になってはいないが、景気改善とハードウエア更新のタイミングと重なることから、コンシューマーやスモールビジネスのハードウエア更新への関心が高まることが期待できるとしている。法人市場のWindows 7採用は2010年後半以降になると予想している。
2009/10/16 08:40