小型NAS/ファイルサーバーのバックアップに特化したアプライアンス


 コアマイクロシステムズ株式会社は10月15日、バックアップアプライアンス「Data SAFE」を発表した。複数の小型NASやLinux/Windowsベースのファイルサーバーを、エージェントレスでバックアップできる製品。価格は58万円(税別)からで、12月1日の発売を予定する。

 Data SAFEは、ファイルサーバーや小型NASの統合バックアップを行うためのアプライアンス製品。CIFSベースで接続できるNASやファイルサーバーが対象で、バックアップ対象となるサーバーにエージェントソフトを入れる必要がないため、容易に設置・設定ができるという。

 設定は、Web UIでバックアップ対象のデータフォルダを指定し、バックアップを取るタイミングと世代数を設定するだけで、差分ファイルをバックアップ可能。バックアップデータのリストアはWeb UIもしくはエクスプローラを用いて、ファイル/フォルダ単位で行える。また、リモートバックアップ機能を標準で備えており、遠隔地にData SAFEをもう1台設置することで、事業継続計画、災害対策などのシステムとしても利用可能とのこと。

 ラインアップには、実効容量4TBと同10TBの2モデルを用意し、前者はRAID 5、後者はRAID 6によってデータを保護する。なお、ネットワークインターフェイスはいずれも、Gigabit Ethernet×2を搭載した。価格は、4TBモデルが58万円(税別)、10TBモデルが98万円(税別)で、年間保守料金はそれぞれ9万円(税別)、12万円(税別)。

 コアマイクロシステムズでは、初年度500台の販売を見込む。


(石井 一志)

2009/10/16 15:34