PFU、130枚/分の高速イメージスキャナ-異なる設定の文書も一度に読み取り可能
fi-6800 |
株式会社PFUは10月19日、A3対応の業務用イメージスキャナ「fi-6800」を発表した。米Kofax製の画像処理ソフト「VRS Professional」と専用ハードウェアの搭載によって、クラス最速という130枚(260面)/分の高速読み取りを実現したほか、日本語LCDパネルの搭載により、オペレーションミスの削減も図られている。価格は160万円(税別)で、11月30日より出荷を開始する。
fi-6800は、高速読み取りが可能な業務用のA3イメージスキャナ。60枚/分だった従来製品の「fi-4860C2」と比べて、読み取り速度を大幅に向上させながら、20万円以上の価格低減を実現した。また、高さも60%に抑えられており、座ったままでも違和感なく作業できるサイズに小型化されているという。さらに、メンテナンスのしやすさを重視した「広開閉カバー」を採用。スリープ時の消費電力も従来比で34%となる4W以下に抑えられ、スリープモードからの復帰時間も6秒以下という短時間を実現するなど、電力消費にも配慮されている。
加えてPFUでは、スキャナがかかわる業務フロー全体の最適化を見据えて、機能強化を行っている。読み取り時には、切り替えシートを間に挟むことで、カラー/モノクロ設定や解像度設定を自動で切り替えてスキャンする「自動読み取り切り替え」、最初の1枚目を利用して最適な設定に調整し、同じ設定で2枚目以降を読み込んでいける「プレスキャン」の両機能によって、作業効率の向上を支援。読み取った原稿の排出時に原稿が散らかるのを防ぐ「自動スタッキング」、読み取った原稿に折れやマルチフィードなどがあった場合に、プレビュー画面の色を変えて警告する「画像認識チェック」といった新機能で、後処理の工程を支援するとした。
PFUでは、金融系の帳票処理センターなど、大量の紙文書を入力する業務向けに訴求する考えで、今後3年間に、ワールドワイドで2万台の販売を目標としている。なお、日本ではそのうちの10%程度になる見込み。
メンテナンスのしやすさを重視し、「広開閉カバー」を採用 | 読み取り設定を自動的に切り替えてスキャンできる |
2009/10/19 11:00