富士通、企業の業務活動を“すべて”記録するソフト


製品活用のイメージ

 富士通株式会社は10月26日、企業内のすべての業務活動を記録するソフトウェア「Interstage XML Business Activity Recorder」を発表した。価格は、プロセッサライセンスが350万円からで、12月中旬の提供開始を予定する。

 Interstage XML Business Activity Recorderは、営業支援、見積もり、受注、出荷、検収、売り上げ管理といった、企業の業務活動を一元的に記録するソフトウェア。複数の業務システムのデータを、明細単位で記録・活用するノウハウを融合しており、それらのデータを共通XML形式でデータベースに記録する。このデータベースを、経営者、事業管理者、現場といった立場・役割に応じた観点、角度で分析できるため、経営の品質や業務管理の精度・効率向上につながるという。

 明細データの収集は、各業務システムを横断的に結んだサービスバスを経由し、非同期メッセージング処理で行われるため、業務の流れを止めずに実行可能。収集されたデータは、各業務で作成したデータ項目の追加・変更に対応できるXMLフォーマットで記録されるほか、修正や取り消しの履歴を含め、すべてのデータを漏らさず記録することから、ありのままの企業活動の実態を把握できる。また、既存業務システムとのデータ連携に必要なファイル連携機能も提供される。

 加えて、独自の「SIGMA検索技術」により、それぞれの集計項目を事前定義することなく、1回の検索で必要なデータを抽出可能なので、記録された大量のデータを、迅速に活用できるとのこと。

 対応環境は、サーバー側がWindows Server 2008/2003(R2を含む)、クライアント側がWindows Vista/XP。


(石井 一志)

2009/10/26 16:02