テクマトリックス、パロアルトの次世代ファイアウォールを販売開始


 テクマトリックス株式会社は10月27日、パロアルトネットワークス(パロアルト)と販売代理店契約を締結し、次世代ファイアウォール「PAシリーズ」の販売を開始した。

 PAシリーズは、従来のIPアドレスとポート番号による制御に加え、アプリケーションの内容に応じたパケットフィルタリングを実現する次世代ファイアウォール。プロトコルやヘッダなどからアプリケーションを識別し、アプリケーションレベルのポリシーによりパケットフィルタリングを行う。例えば、同じ80番ポートを流れるトラフィックでも、それがHTTPなのかP2Pなのかを識別し、P2Pのみ遮断するといったことが可能となる。

 テクマトリックスが取り扱いを開始するのは、2Uで最大10Gbpsのスループットに対応する「IP-4000シリーズ」、1Uで最大1Gbpsのスループットに対応する「PA-2000シリーズ」、および中小企業向けのエントリーモデル「PA-500」。従来より同社が扱っているルータ、スイッチ、ロードバランサ、ファイルストレージとPAシリーズの仮想システム機能「Virtual System」を組み合わせ、クラウドソリューションとして提案する方針。また、現行ファイアウォールのリプレースやアップグレード製品としても訴求し、大幅なコストダウンなどを支援するとしている。

 価格は、PA-4000シリーズが724万5000円(税別)から、PA-2000シリーズが248万4000円(同)から、PA-500が93万6000円(同)から。テクマトリックスでは今後3年間で12億円の売り上げを目指す。




(川島 弘之)

2009/10/27 16:53