日本IBM、入出力速度を約25倍に向上した拡張ボード型SSD

High IOPS ソリッド・ステート・ドライブ（PCI-E）

　日本アイ・ビー・エム株式会社（日本IBM）は11月2日、拡張ボード型のSSD「High IOPS ソリッド・ステート・ドライブ（PCI-E）」を発表した。x86サーバーに内蔵でき、従来のSSDと比較して1秒間の入出力処理速度が約25倍に向上しているという。

　同製品は、48個のNAND型フラッシュメモリと制御用チップを拡張ボードに搭載し、160GBまたは320GBの容量を備えたSSD。x86サーバー「IBM System x3650 M2/x3850 M2/x3950 M2/iDataPlex dx360 M2」内のPCI-Expressスロットに搭載して使用できる。

　入出力処理数が10万7000回/秒で、従来のSSDの約25倍、HDDの約250倍の性能を持つ。また、入出力処理数あたりの消費電力はHDDの約1/150に抑えられており、CO2排出量の削減も可能という。

　用途としては、入札期限間際のオークションや商品発売時の注文ページなど、ストレージに対して一時的に高速なデータの読み書きを必要とするアプリケーションに最適。また、現在多数のHDDを搭載したストレージシステムを接続し、高い入出力処理性能を実現しているような場合も、同製品でデータベースの構成を変えないままシステム移行が可能となり、ストレージの設置スペースとコストを削減するとしている。

　価格は、160GB版が102万9000円、320GB版が144万9000円。